2025(令和7)年は戦後80年の節目の年です。横浜みなと博物館では太平洋戦争にまつわる所蔵資料のうち、帆船日本丸の日本語記載の航海日誌のデータ等を8月15日(金・終戦の日)から公開します。

太平洋戦争中、帆船日本丸は瀬戸内海で戦時緊急物資輸送を続けながら、国からの船員養成にこたえて、航海訓練を続けていました。
帆船日本丸の航海日誌は通常英文筆記体で記されますが、戦時下ということもあり、1942(昭和17)年8月から1945(昭和20)年9月までは日本語で記されました。このなかには空襲警報や警戒警報、灯火管制、戦時緊急物資輸送(石炭輸送)の様子、対潜水艦訓練、被災した他船への救助活動などが記載され、当時の緊迫した様子を知ることができます。
一方で本来の活動である航海訓練や船内での生活の様子なども記されています。
太平洋戦争中の帆船日本丸のさまざまな活動を知っていただくとともに、戦争と船、そして船員について知り考えるきっかけとしていただければと思います。

助成:一般財団法人 山縣記念財団 後援:横浜市港湾局

◆公開開始日 2025(令和7)年8月15日(金・終戦の日)
◆公開場所 横浜みなと博物館ライブラリー(入室の際は、横浜みなと博物館常設展示室の入館券またはライブラリーのみの利用料(1人1日100円)が必要です)
※ライブラリーの開館時間や休館日は横浜みなと博物館と同じです。ただし、入室は16時45分までです。
◆利用料金及び利用方法について 利用料金がかかります。半日1000円です。PDF「帆船日本丸 日本語記載の航海日誌のデータ等閲覧料金について」をご確認の上、ご利用ください。
帆船日本丸 日本語記載の航海日誌のデータ等閲覧料金について

◆公開するデータ等 帆船日本丸の日本語記載の航海日誌の、1日分(2ページ)をA3判に出力し製本した冊子(12冊分)及びデジタルデータ
【日本語で記載された航海日誌リスト №33~44 計12冊】
№33 1942(昭和17)年6月1日~9月30日
№34 1942(昭和17)年10月1日~12月31日
№35 1943(昭和18)年1月1日~3月31日
№36 1943(昭和18)年4月1日~6月30日
№37 1943(昭和18)年7月1日~9月30日
№38 1943(昭和18)年10月1日~12月31日
№39 1944(昭和19)年1月1日~3月31日
№40 1944(昭和19)年4月1日~6月30日
№41 1944(昭和19)年7月1日~9月30日
№42 1944(昭和19)年10月1日~12月31日
№43 1945(昭和20)年4月1日~7月1日
№44 1945(昭和20)年7月1日~9月26日カ
※№33 1942(昭和17)年6月1日~7月31日までは、英文筆記体で記されています
※1945(昭和20)年1月1日~3月31日は欠けています

◆パネル展「帆船日本丸 日本語記載の航海日誌」
航海日誌から読み取れる、戦時中の帆船日本丸の活動について紹介します。
会期 2025(令和7)年8月15日(金・終戦の日)~11月16日(日)
会場 横浜みなと博物館 ロビー(無料ゾーン どなたも自由にご見学いただけます)
開館時間 10時~17時

1944(昭和19)年6月14日の航海日誌

広島県大竹にある海軍潜水学校で、対潜水艦及対空訓練を行った。日本丸では1943(昭和18)年8月以降、1年間のうちに5回、同校での訓練を行っている

◆帆船日本丸日本語記載航海日誌 位置情報と出来事抜粋 1942(昭和17)年8月~1945(昭和20)年9月末までの日誌の内容を抜粋したものです。日誌の閲覧の参考資料としてご利用ください。ライブラリーでの閲覧もできます(この抜粋版は無料で閲覧できます)
(表紙) 重要文化財帆船日本丸附資料 日本語記載の航海日誌 位置情報ならびに出来事抜粋について
1942(昭和17)年
1943(昭和18)年
1944(昭和19)年
1945(昭和20)年

◆戦後80年 太平洋戦争関係所蔵資料データ等公開 チラシ
戦後80年 所蔵資料公開 チラシ