帆船日本丸[Sail Training Ship NIPPON MARU]

帆船日本丸が国の重要文化財に指定されました!

航海中の帆船日本丸
 帆船日本丸は平成29(2017)年3月10日に開催された文化審議会の答申を受け、9月15日に国の重要文化財として指定を受けました。海上で保存されている帆船としてはわが国初の重要文化財指定となります。

 帆船日本丸が係留されている、旧横浜船渠株式会社第一号船渠は2000(平成12)年12月4日に国の重要文化財に指定され、2007(平成19)年11月30日には経済産業省の近代化産業遺産に認定されました。

帆船日本丸が評価された点について

帆船日本丸は、次の4点が評価され、国重要文化財に指定するよう答申されました。
1 約11,500人の船員養成と国際親善や海事思想の普及に貢献
実習生が生活した部屋の様子
日本丸は昭和5年に竣工し、昭和59年までの54年間にわたり、約11,500人の船員を養成したこと。

写真は実習生が生活した部屋です。
日米修好百年記念航海ワシントン市内行進

また、昭和35年の日米修好通商条約100年祭記念航海をはじめ、国際親善行事等にも数多く参加し、外交や海事思想の普及に大いに貢献したこと。

写真は実習生がワシントン市内を行進しているところです。

2 現存船が極めて少ないリベット構造、鋼材の残存率が7割
船の外側から撮ったリベットの様子
日本丸は、横助骨方式リベット構造、四檣バーク型で、各鋼材をリベットにて接合している。また、区画式二重船底や水密隔壁を6箇所に設ける等SOLAS国際条約に先取りした安全対策を講じていること。

写真はリベットを船の外側から撮ったものです。
船の内側から撮ったリベットの様子

リベット構造の保存船が極めて少ないため、希少性が高く、外板も建造時を7割残すなど鋼材の残存率の高いこと。

写真はリベットを船の内側から撮ったものです。

 

3 比類ない使用実績を有する国産初の大型ディーゼル機関
日本丸のディーゼル機関の様子
国産初の大型ディーゼル機関として特筆されることに加え、54年間の長期間にわたり、延べ約7万時間にも及ぶ比類ない使用実績を有すること。

写真は日本丸のディーゼル機関です。
日本丸の投錨機の様子
また、現在も建造時の位置に据え付けられていること。専用工具、予備部品類が保存されることなども本機関の資料価値を高めていること。主機関以外の機械類も、揚錨機及び操舵機等多く残っていること。

写真は日本丸の揚錨機です。
4 概ね全期間の日誌が残されており、工事関係図面類が多数残存
日本丸の図面
日本丸には、日誌類や来歴簿等の文書及び記録類と、建造及び修理工事関係図面類が、多く残っていること。

写真は日本丸の図面です。
日本丸の来歴簿
重要文化財に指定された日誌類の内訳は、航海日誌70冊、機関長日誌78冊、機関撮要日誌3冊、無線日誌12冊、その他記録類18冊である。概ね全期間の日誌が残されている点が特筆され、日本丸の当時の航海や機関の運転状況等を具体的に跡付けることが出来る基礎資料となっていること。

写真は日本丸の来歴簿です。